UMBILICAL-HERNIA
臍(さい)ヘルニア
臍ヘルニアについて
臍ヘルニアについて
臍ヘルニア
へそヘルニアは正しい病名は臍(さい)ヘルニアといいます。おへそが飛び出す状態で「出べそ」といったほうがわかりやすいかもしれません。
おへそはもともと“へその緒”がつながって筋肉を貫通していたので、もともと構造的に弱いところです。その弱いところから内臓の一部が押し出されるのが臍ヘルニアの状態です。
臍(さい)ヘルニアの特徴
- 赤ちゃんの臍ヘルニアは、成長とともに治ってくることが多いです。1歳までに約80%が治ると言われています。
- 大人でも臍ヘルニアになりますが、妊娠時に負担がかかったり、肥満により負担がかかったりすることが原因です。
- 嵌頓(かんとん)することがあります。腸管が脱出して挟まり、戻らなくなってしまう状態です。そのまま放置すると腸閉塞や壊死となるので早急にもどす(整復)しなければなりません。場合によっては緊急手術が必要になることがあります。
臍ヘルニアの治療
経過観察
大きさが数センチ以内で、痛みもなく、脱出しているものが腸管ではなく脂肪であれば手術をせずに経過観察をする選択肢もあります。
手術療法
大きさが数センチ以上ある場合や痛み、違和感がある場合は手術を考慮することになります。
手術は弱くなってしまった穴を縫合して閉じてしまう方法と、医療用メッシュをつかって穴を補強する方法があります。
手術をすれば凹んだおへそになることができます。
臍ヘルニアの治療費用
当院では、健康保険適用の手術・診療を中心に行っております。
健康保険適用した場合の料金の概算(体格や内容により多少変わります)
手術前
臍ヘルニアの場合も診察・検査を行います
70才以上 1または2割負担 | 3割負担 | |
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診察・エコー検査 | 1,000円-1,700円 | 約2,500円 |
術前検査 (手術が必要となった場合に追加) | 1,000円-1,500円 | 約3,000円 |
臍ヘルニア手術
70才以上 1または2割負担 | 3割負担 | |
腹腔鏡補助下臍ヘルニア手術 | 約18,000円※ | 約80,000円★ |
前方切開法 | 15,000円-18,000円※ | 約50,000円 |
※自己負担は18,000円が上限となります。
★高額療養費制度により負担が軽くなることがあります。
臍ヘルニアのよくある質問
創部はナイロン糸(溶けない糸)で閉鎖しますので、術後に抜糸が必要です。抜糸後は、ご自宅で軟膏処置をお願いする場合がございます。
デスクワークでしたら手術翌日から可能です。労働や長時間の運転業務等については、医師にご相談ください。
シャワーは可能です。浴槽にお入りになるのはお控えください。入浴後は、創の周囲はこすらず乾燥したタオルで押さえるように水気を取ってください。
手術翌日より日常の動きに制限はありません。
階段の昇降や散歩等も可能です。気分不快や創部の痛みが生じたときは休憩を取るようにしてください。
電車・バスなども乗車可能です。
自転車・バイクは短時間であれば差し支えありませんし自動車の運転も可能です。
食事は「腹六分目」くらいでお願いいたします。
アルコールは当院からの処方薬を内服している間はお控えください。
当院で日帰り手術をご希望の場合、以下の4つについてお願いしております。
1. 手術当日はご家族等と一緒にお過ごしください。(特に高齢者や持病をお持ちの方)
2. お帰りが車で約1時間以内
理由:1時間を超えると、出血等の緊急事態に対応できなくなるためです。
3. タクシーまたはご家族・ご友人の運転する車での帰宅
理由:麻酔の影響で術後数時間後に、気分不快感やふらつき感が生じることがあります。
それ自体は悪いことではありませんが、運転中の追突事故、ホーム・階段からの転落事故などへ繋がる可能性があるためです。
また公共交通機関では、他人との接触など不可抗力による事故の可能性があるためです。
4. シャワー・入浴の制限(上記参照)