
Day Surgery Column
鼠径ヘルニアの日帰り手術(TEP法、リヒテンシュタイン法)を行っている医療機関
日帰り手術コラム
鼠径ヘルニアの日帰り手術(TEP法、リヒテンシュタイン法)を行っている医療機関を選ぶ際に気をつけたい点は、いくつかあります。特に重要なのは以下の点です。
1. 医師の経験と専門性
執刀医の症例数と経験: 日帰り手術は体に負担が少ない反面、術後の管理が重要になります。多くの症例を経験している医師であれば、様々な状況に対応できる可能性が高いです。特にTEP法は腹腔鏡手術のため、医師の技術力が結果に大きく影響します。
鼠径ヘルニア専門医の有無: 鼠径ヘルニアに特化したクリニックや、鼠径ヘルニア専門医が在籍している医療機関は、最新の治療法や器具に関する知識が豊富で、より質の高い医療が期待できます。
2. 手術室の設備と衛生管理
手術室の清潔さ: 感染症予防のため、手術室の清潔さや衛生管理が徹底されているかを確認しましょう。
医療機器の充実度: 最新の腹腔鏡機器やモニター、滅菌装置などが整備されているか確認できるとより安心です。
3. 術前・術後の体制とサポート
丁寧な術前説明: 手術のリスク、合併症、術後の過ごし方について、十分に時間をかけて分かりやすく説明してくれるか確認しましょう。質問に対してもしっかり答えてくれるかが重要です。
緊急時の対応体制: 日帰り手術といえども、術後に体調が急変する可能性はゼロではありません。緊急時にすぐに対応できる体制が整っているか(夜間や休日の連絡先、提携病院の有無など)を確認しましょう。
術後のフォローアップ: 術後の経過観察や、万が一の合併症に対するフォローアップ体制がしっかりしているかを確認しましょう。定期的な診察だけでなく、電話での相談など、患者が安心して過ごせるようなサポート体制が望ましいです。
痛み止めの処方と説明: 術後の痛みを和らげるための痛み止めについて、適切な処方と服用方法の説明があるか確認しましょう。
自宅での生活指導: 日帰り手術の場合、術後すぐに日常生活に戻ることになります。自宅での過ごし方、食事、運動制限などについて具体的な指導があるか確認しましょう。
4. 医療機関の信頼性
口コミや評判: 実際に手術を受けた人の口コミや評判を参考にすることも有効ですが、あくまで参考程度にとどめ、鵜呑みにしないように注意しましょう。
セカンドオピニオン: 複数の医療機関を受診し、セカンドオピニオンを聞くことで、より自分に合った医療機関を選ぶことができます。
情報公開の透明性: 手術実績や合併症の発生率など、医療機関が情報を公開しているかどうかも、信頼性を測る一つの指標になります。
5. その他の注意点
TEP法とリヒテンシュタイン法の選択: どちらの手術法がご自身の症状や状態に適しているか、医師とよく相談し、納得した上で決定しましょう。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解しておくことが大切です。
費用: 日帰り手術は保険適用ですが、医療機関によっては差額ベッド代や個室代などが別途発生する場合があります。事前に費用についても確認しておきましょう。
ご不明な点やご不安なことがございましたら、お気軽に当院スタッフにご相談ください。
鼠径部ヘルニアの治療は、なんば坂本外科クリニックまでお気軽にご相談ください。
なんば坂本外科クリニック
院長 坂本一喜
略歴
1990年 大阪府立三国丘高校 卒業
1996年 奈良県立医科大学 卒業
岸和田徳洲会病院 入職
1999年2月 屋久島徳洲会病院 離島勤務
1999年5月 岸和田徳洲会病院 外科
2006年9月 岸和田徳洲会病院 外科医長
2010年2月 岸和田徳洲会病院 内視鏡外科部長
2013年10月 岸和田徳洲会病院 外科統括部長
2015年1月 なんば坂本外科クリニック開設