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大人の陰嚢水腫

大人の陰嚢水腫について

大人の陰嚢水腫について

大人の陰嚢水腫

大人の陰嚢水腫

陰嚢水腫(いんのううすいしゅ)は、男性の陰嚢(睾丸を包む袋)に生じる疾患の一つです。
通常陰嚢には少量の液体が存在しますが、陰嚢水腫ではこの液体が過剰にたまり、陰嚢が腫れる症状を陰嚢水腫と言います。

陰嚢水腫は一般的に無痛であり、腫れた陰嚢が触れることで感じられる程度の圧迫感がある場合があります。
同時に違和感も感じられる場合が多いです。

一時的な水腫の場合、数日から数週間で自然に吸収されることがありますが、持続的な水腫の場合は専門医による治療が必要となります。

大人の陰嚢水腫

陰嚢水腫の原因

陰嚢水腫の主な原因は、陰嚢周囲の血管からの液体漏れやリンパ液が溜まった状態です。
一般的には以下の要因が関与することが知られています。

外傷: 陰嚢への直接的な外傷や手術による組織の損傷が原因となることがあります。
炎症: 陰嚢周囲の炎症や感染が水腫の原因となることがあります。
先天的要因: 出生時から陰嚢水腫を抱えている場合もあります。
腫瘍: 陰嚢内の腫瘍や嚢胞性病変が水腫を引き起こすこともあります。

陰嚢水腫の診断

陰嚢水腫の診断は、主にエコー検査で診断となります。

陰嚢水腫の治療

溜まった液体を注射器で抜くこともできますが、多くの場合は、数週間でもとの状態(液体が溜まった状態)に戻ってしまいます。
これは、対症療法でしっかりと根治するためには手術が必要となります。
手術では陰嚢の皮膚を切開して、液体がたまっている袋を一部は切除して処理します。

全身麻酔で手術時間は約1時間で、手術後2時間で帰宅していただくことができます。

術後は、1週間後と1か月後に診察のお越しいただきます。医師の指示をご確認ください。

陰嚢水腫の治療

手術後の注意点

手術後は内出血がおきたり傷が治るのに時間がかかることがあります。また術後でも水分がたまってしまうことがありますが、手術前ほどの大きさになることは通常ありません。

陰嚢水腫の治療費用

陰嚢水腫外来日帰り手術費用について、およその金額についてご提示します。

健康保険が適用される3割負担の場合
初診/術前検査 6,000円
陰嚢水腫手術 25,000〜27,000円
術後再診 2,000円
合計 33,000円〜35,000円

※手術時間や使用する薬剤等により、多少の増減がある事はご理解下さい。

大人の陰嚢水腫のよくある質問

陰嚢水腫手術は、男性機能(勃起・射精機能)に影響ありませんのでご安心下さい。

創部はナイロン糸(溶けない糸)で閉鎖しますので、術後に抜糸が必要です。抜糸後は、ご自宅で軟膏処置をお願いする場合がございます。

デスクワークでしたら手術翌日から可能です。労働や長時間の運転業務等については、医師にご相談ください。

シャワーは可能です。浴槽にお入りになるのはお控えください。入浴後は、創の周囲はこすらず乾燥したタオルで押さえるように水気を取ってください。

手術翌日より日常の動きに制限はありません。
階段の昇降や散歩等も可能です。気分不快や創部の痛みが生じたときは休憩を取るようにしてください。
電車・バスなども乗車可能です。
自転車・バイクは短時間であれば差し支えありませんし自動車の運転も可能です。
食事は「腹六分目」くらいでお願いいたします。
アルコールは当院からの処方薬を内服している間はお控えください。

当院で日帰り手術をご希望の場合、以下の4つについてお願いしております。
1. 手術当日はご家族等と一緒にお過ごしください。(特に高齢者や持病をお持ちの方)
2. お帰りが車で約1時間以内
 理由:1時間を超えると、出血等の緊急事態に対応できなくなるためです。
3. タクシーまたはご家族・ご友人の運転する車での帰宅
理由:麻酔の影響で術後数時間後に、気分不快感やふらつき感が生じることがあります。
それ自体は悪いことではありませんが、運転中の追突事故、ホーム・階段からの転落事故などへ繋がる可能性があるためです。
また公共交通機関では、他人との接触など不可抗力による事故の可能性があるためです。
4. シャワー・入浴の制限(上記参照)

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