Day Surgery Column

大人の「でべそ」は放置して大丈夫?

日帰り手術コラム

臍ヘルニアのリスクと最新治療

「最近、お臍がポコッと出てきた気がする……」
「子どもの頃からのでべそが、最近大きくなってきたような……」

「でべそ」を単なる見た目の問題だと思っていませんか? 実は、大人になってから目立ってきたお臍の膨らみは、「臍(へそ)ヘルニア」という立派な病気である可能性が高いのです。

当院では、鼠径ヘルニアだけでなく、この臍ヘルニアの日帰り手術も数多く手がけています。今回は、放置するリスクと、見た目も美しく整える日帰り手術について解説します。


1. なぜ大人になってから「お臍」が出るのか?

お臍は、胎児の時にお母さんと繋がっていた管(へその緒)が通っていた場所です。ここはもともとお腹の壁(腹壁)が薄く、弱点になりやすい構造をしています。

成人になってから発症する主な原因には、以下のようなものが挙げられます。

  • 加齢による筋力の低下: 腹壁を支える力が弱まり、内臓が押し出されます。
  • 腹圧の上昇: 肥満や、重い荷物を持つ仕事、激しいスポーツなど。
  • 妊娠・出産: 急激な腹圧の変化で、お臍の穴が広がってしまうことがあります。

2. 見た目だけじゃない「嵌頓(かんとん)」のリスク

第1回から繰り返しお伝えしていますが、ヘルニアの最も恐ろしいリスクは「嵌頓(かんとん)」です。お臍から飛び出した腸が穴に挟まり、戻らなくなってしまう状態です。

「痛みがないから」と放置していると、ある日突然、激痛と共に腸閉塞を引き起こし、緊急手術が必要になるケースがあります。特に臍ヘルニアは、入り口が狭いため嵌頓しやすい傾向があると言われています。

「たかがお臍」と侮るのは禁物です。 違和感や膨らみを感じたら、それは早めの治療が必要なサインかもしれません。


3. 「機能」と「見た目」を同時に治す日帰り手術

当院では、臍ヘルニアに対しても、患者様の負担が少ない日帰り手術を行っています。治療のポイントは二つあります。

  • 根本治療(穴を塞ぐ): メッシュ(人工の網)を用いて、お腹の壁の弱くなった部分を強固に補強します。これにより再発を最小限に抑えます。
  • 臍形成(見た目を整える): 単に穴を塞ぐだけでなく、お臍の皮膚を丁寧に形成し、「引っ込んだ綺麗な形」に整えます。

「昔からコンプレックスだったお臍が、手術を機に綺麗になった」と、喜びの声をいただくことも多いのが、この治療の大きな特徴です。


結び:お臍の悩み、専門医と一緒に解決しませんか?

大人の臍ヘルニアは、自然に治ることはありません。しかし、適切な日帰り手術を受ければ、その日のうちに長年の悩みから解放され、健康的な生活を取り戻すことができます。

3,100例を超える手術実績を持つなんば坂本外科クリニックが、あなたの不安に寄り添い、最適な治療をご提案します。お臍の形が変わった、違和感がある。そんな時は、迷わず当院のドアを叩いてください。

次回予告

第5回は、いよいよ連載の締めくくり。「手術後の生活と、アクティブな復帰」について。スポーツや仕事、趣味にいつから戻れるのか? 術後の「QOL(生活の質)」の向上にスポットを当てます。

院長 坂本一喜

なんば坂本外科クリニック
院長 坂本 一喜

【略歴】

  • 1990年 大阪府立三国丘高校 卒業
  • 1996年 奈良県立医科大学 卒業
  • 岸和田徳洲会病院 入職
  • 2010年 岸和田徳洲会病院 内視鏡外科部長
  • 2013年 岸和田徳洲会病院 外科統括部長
  • 2015年 なんば坂本外科クリニック 開設

お気軽にご相談ください

ネット予約・診療カレンダー