Day Surgery Column

鼠径ヘルニア|術式①

日帰り手術コラム

鼠径部切開法

なんば坂本外科クリニックは、鼠径ヘルニアの外来日帰り手術専門のクリニックです。鼠径ヘルニアの治療は手術しかありません。これは、医学が発達した現代においても変わることがありません。鼠径ヘルニアの手術をネットなどで検索すると、たくさんの名前が出てきます。手術方法として、大きくわけて①鼠径部切開法(皮膚を2〜5cm切開して手術をする方法)②腹腔鏡手術(お腹に1〜3箇所穴をあけカメラで観察しながら手術をする方法)があります。今回は、鼠径部切開法の術式についてお話しします。

鼠径部切開法(リヒテンシュタイン)

 手術では筋肉の隙間を補強するためにメッシュと呼ばれる医療用の網のようなものを筋肉に張り付けて補強をします。方法は大きく分けて、膨らんでいる真上を切開して行う「鼠径部切開法」と内視鏡を使ってお腹の中(筋肉の裏側)から手術を行う「腹腔鏡手術」です。「鼠径部切開法」にはリヒテンシュタイン法、メッシュプラグ法、ダイレクトクーゲル法、バイレイヤー法、オンステップ法、クーゲル法などが代表的な手術方法です。「腹腔鏡手術」ではTAPP法、TEP法があります。また最近では「ロボット手術」もでてきました。 では、どの手術の方法が良いか、ですがインターナショナルガイドライン、ヨーロッパのガイドラインでは、リヒテンシュタイン法と腹腔鏡手術が推奨されており当院でもその方法を採用しています。患者さま、それぞれの病状、常用薬、年齢、体力などを考慮して決定しますが、現状では「鼠径部切開法」リヒテンシュタイン法が3割、腹腔鏡手術が7割となっています。
なんば坂本外科クリニックでも、腹腔鏡手術を第一選択に置きながら、患者さまの既往などにより鼠径部切開法を行っております。鼠径部切開法における術式は「リヒテンシュタイン法」を採用しており、現在では欧米のガイドラインで標準術式として紹介されています。

 

現在、なんば坂本外科クリニックでは腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術と鼠径部切開法による鼠径ヘルニア根治術を外来日帰り手術で行っており、患者さまのニーズと何より安全性に最大の注意を払って診療をしております。大阪で鼠径ヘルニア・脱腸にお困りの方は、お気軽にご相談ください。

 

なんば坂本外科クリニック 院長 坂本 一喜

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